2012/05/16

平安四段・後編(HEIAN YON DAN 2/2)

さて、平安四段の後編です。

早速初めて参りましょう。

第14挙動
右後屈立、両拳中段掻分け受

右脚を軸に左回りに、左足を後方左斜にすり出しつつ、両腕を胸前で交叉(こうさ)しながら、


左右に掻き分けて両肘は脇腹の前、両拳の幅は肩幅くらいです。

前からの図です。
手の甲は外側に向けます。(斜めの方はよく見かけます。すこしくらいは、手の甲が斜めでも良いのかも知れません。少なくても上向きにはなりません。)


第15挙動
左脚立、右上段前蹴蹴上

左脚の位置と右両拳はそのまま、左膝を曲げ腰を左脚の上に移しながら、右膝を胸前に高くかいこみ、虎趾(上足底=足の指の付け根)で、両拳の間を高く蹴上げます。

 前から見た図です。

 蹴った後、直ちに引き寄せます。(ここまでが15挙動です)


第16挙動
右前屈立、右拳中段突、左拳腰
蹴った右脚を下ろし、接地と同時に右前屈立となり、右拳は掻分けの一から、前腕を内転しつつ中段へ、左拳は、掻分けのときの位置から、前腕を外転しつつ、脇腹をするようにしながら、左腰です。


第17挙動
右前屈立、左拳中段突、右拳腰
立姿勢はそのまま、左拳は前腕で脇腹をするようにして内転しつつ中段へ、宇検は外転しつつ前腕で脇腹を擦るようにして、右腰へもっていきます。

第16、17挙動は敏速に続けて連突き(連続で素早く突くこと)です。


第18挙動
左後屈立、両拳中段掻分け受
左脚を軸に右脚を右斜めに移しつつ同様に掻分け受します。

 第19挙動
右脚立、左上段前蹴蹴上



第20挙動
左前屈立、左中段突、右拳腰


第21挙動
左前屈立、右拳中段突、左拳腰
第20、21挙動は敏速に続けて連突きです。

第22挙動
右後屈立、左中段諸手受
右脚を軸に左足を裏正面(この図では向こう側)に移しながら、両拳を同時に動かして、諸手受です。(第4挙動参照)
(AIKOさんの前方に移ります。)
 第23挙動
左後屈立、右中段諸手受

第24挙動
右後屈立、左中段諸手受

第25挙動
左脚立、右膝槌(ひざつち)、両拳右膝両側
両拳開掌し、両掌が向かい合うように顔の前に上げ、前屈になり、相手の後頭部をつかみ引き下ろすように、


両掌を握りながら、左脚立となり、右膝を高く上げ、右膝の両側へ両拳を引き下ろし、右膝槌です。(膝蹴りです。)

ここで気合!!

第26挙動
右後屈立、左手刀中段受
両拳開掌し、左手刀を右肩前上に(甲は外向き)、右手刀をやや左斜め下に(甲は上です。)
左回りに後方正面に振り向き、
(カメラ位置を正面に戻します。)

(平安二段の第8挙動などもそうですが、案外この体勢をつくる事が抜けがちな気もします。後屈手刀受は原則この体勢から、前になる足を擦り出して、上半身を回して受けます。)

後屈立ちになり、左手刀中段受です。

第27挙動
左後屈立、右手刀中段受
一歩前に進み右手刀中段受です。

直れは、左脚の位置はそのまま、右脚を戻しながら、拳を握りしめて、用意の姿勢にかえります。


以上、平安4段でした。
次回は、平安3段か5段に行きたいところですが、大変個人的な諸都合により別な型にする予定です。

それではまた。
(ちなみにこの笑顔は、一発で笑顔を作るようなツールでは無く、自力でモーフターゲット(動くようになっている部位。例えば唇とか、歯とか)をいじって作りました。初心者には、相当大変でした。)

2012/05/06

平安四段・前編(HEIAN YON DAN 1/2)

今回は都合により平安四段です。まだ掲載していない平安三段は別な機会に。

今回はキャラクタを変えます。この分野(3D CG Figure)ではかなりメジャーなAiko 4(A4)です。
4はVerision番号みたいなものです。

このフィギュアは色々なオプションとセットで買ったのですが、女子高生の制服が付いていました。逆に言うとこの制服しか持っていません。このまま平安四段をやると、
 こんな風になってしまい、色々問題がありそうですし、特に平安四段は蹴りも多いので、なんとかしなくてはなりません。服を買わなくてはと思いました。
どうせ買うなら、道衣を買いました。(お人形はいちいち面倒とコストが掛かります。)
色々な色の帯が付属していましたので、平安四段は一般的には5級の審査で出てきますので、今回は紫帯を装着してみました。(ということは、受けるのは6級の人だったりするから緑か?手遅れです。紫で行きます。)
今回からは気持ち画像の大きさを大きくしました。光の使い方なども少し変えてみました。さらに画像も増量です。

さて、前置きが長くなりましたが、始めましょう。

用意

第1挙動
右後屈立、左背腕左側面上段横受、右前腕額前横構

右脚を軸に、 左に足を擦り出しながら、
手は手刀です。
 足と同時に手を上にゆっくりと半円を描くように

左手は、額前、右腕肘を耳の高さに、矩形をつくります。
ゆっくりと手足同時に動かしてきめるのがポイントです。(かなり大変なのですが)



第2挙動
左後屈立、右背腕左側面上段横受、左前腕額前横構

両足の位置と手の形はそのまま、右側に振り向き、重心を左に移しながら、同様に矩形を作ります。
ゆっくりと手足同時に動かしてきめます。
ここまではゆっくり動きます。

第3挙動
左前屈立、下段交叉受
右脚を軸に、左足を正面にすり出しつつ、両手を握り右肩前に、左拳が前に、右拳が後に、両手首を組み、

下腹部前に付き伸ばします。右手が上です。
教本には、「蹴足の向脛、足首に近い部分を受、でばなを抑えるような気持ちで」 とあります。

第4挙動
左後屈立、右中段諸手受

両拳同時に動かして、右拳は左腰前から右肩前に回して、前腕を立て、肘をおおむね直角に曲げて肘と脇腹の間隔およそ拳一握り半の位置に、左拳は小指側を右肘内側に接するように添えます。左手の甲は下向きです。(平安二段の第22挙動参照)



第5挙動
右脚立、両拳腰横、左足裏右膝横

顔を左方に向けて、右脚をやや曲げて腰を右脚の上に移して右脚立、左足は右膝に足の裏に軽くつけるよう、折り曲げて膝頭が左に向くようにし、両拳は右腰横です。
(この絵は右脚をやや曲げてはいないような気もします。)
第6挙動
右脚立、左裏拳上段横回打、左足刀中段横蹴蹴上

左裏拳を左側の上段に、左足は足刀で横蹴上げです。


第7挙動
左前屈立、左掌に右前猿臂(エンピ)

左足を下ろして前屈立になりつつ、左手を開き
 右前腕で脇腹をするように内転しつつ、右肘を胸前に出し、右拳は甲を上に、左乳につけ、右肘を左掌に打ち付けます。

角度を変えてみてみましょう。ちょっと右拳の位置が違うような気もします。
ちなみに、猿臂とは、肘打の事です。

第8挙動
左脚立、両拳腰横、右足裏左膝横
顔を右に向け、左足を半歩右に引き寄せ左脚立、右足首をしっかり折り曲げ、膝頭を右に向けて、足裏を左膝横にかるくつけるようにかいこみ、両拳を左腰に構えます。
 第9挙動
左脚立、右裏拳上段横回打、右足刀中段横蹴蹴上

 第10挙動
右前屈立、右掌に左前猿臂

 第11挙動
左膝屈、右手刀左方下段払い左掌上段受、右上段外回し打
両足の位置はそのまま、左手刀で左正面下段を払いながら、右手刀を額に接するようにかざし、

 腰を左に回転させつつ、両足も左転、右掌は、正面上段へ半円を描くように、打ちのばし、左掌は下から回して額へ

 手足同時に動かすのがポイントです。

(少し上から見た図)
 第12挙動
左脚立、右上段前蹴蹴上
左足の位置と左右の手はそのまま、腰を左足の上に移しながら、右膝を右腕の下にかいこみ、
虎趾(上足底)で、右手の前方を蹴上、直ちに引き寄せます。


第13挙動
右脚前交叉立、右裏拳立回し打、左拳左腰
蹴足をかいこんだまま、左手を顎前に伸ばし、

右拳を胸の前に引き、前方正面に一歩飛び込み右脚を屈して、左手で相手をつかみ引き寄せるように握りしめ、
左拳を腰に引き、左足は、右の踵(かかと)の後ろに交叉し、右拳は左拳の後を追うように胸前から、顔の前に縦に回し打ち、相手の人中(上顎)の前へ
ここで気合!!

ちょっと角度を変えてみましょう。少しバランスがおかしいような気もしますが。

平安四段は、元の位置に戻りにくいように思えますが、それはここの飛び込みが甘いのが一番の原因かな?と思います。

今回はここまで、次回は後半を載せます。
今回GWだからある程度進みましたが、今後また遅くなりそうです。でも前半の状態で終わっているのもなんですので、なるべく急いで作ろうとは思います。

それではまた。


更新履歴
2012/05/14 第4挙動の諸手受と、第8挙動の足の動きについて追記しました。(あとで読み返したら説明不足だったもので)