今回は、鉄騎初段です。
ちなみに、いつもは、わかりやすいように拡大したり、近づいたりするところ(背景が一色のところ)以外は、カメラの向きは変わりませんが、演武する人を追いかけるように、カメラも平行移動するような感じにしています。そうしないと、画面の外にはみ出てしまうからです。
今回の鉄騎初段は、位置の移動が少ないので、それを良いことに、一部はみ出しそうになるところと、最初の「用意」を除いてカメラ位置を変えませんでした。ですから、移動の方向がいつもよりわかりやすいとおもいます。
また、今回の挙動名称のローマ字は私が振りました。かなりいい加減というか、一貫性が無いかも知れません。
今回のキャラクタは「ARITH」さんです。とりあえず初登場です。
早速始めましょう。
用意
(YOUI)
閉足立ちになり、両手を下腹部前に、少し体から離して、右手甲の上に、左掌を自然に重ねます。
教本には書いてありませんが、中指と人差し指を重ねるようにと私は教わっております。
第1挙動
顔右向、左足前交叉
(KAO-MIGIMUKI,HIDARI-ASHI-MAE-KOUSA)
顔を右に向けながら腰を落とし、左足は静かに軽く右脚の上を越して、交叉させます。両足のつめ先は揃えますが、右足のかかとは、上げて、つま先立ちします。
第2挙動
右足踏込、騎馬立、右手首右側面中段掛受、左拳左腰
(HIDARI-ASHI-FUMIKOMI,KIBADACHI,MIGI-TEKUBI-MIGI-SOKUMEN CHUDAN-KAKEUKE,SAKEN-HIDARI-KOSHI)
左足の位置はそのまま、左脚に体重を移し、右脚を左膝裏から抜き、高くかいこんで、アーチ型に回し、
右に強く踏み込んで騎馬立ち。
右手は胸前から、右側面中段へ、大きく円弧を描くように回して、右中段側面掛受、左手は左腰に。手足同時に大きく強く。
意味としては「右方からの攻撃を右手首に引っ掛けて受ける」(空手道教範)のと、「応用として、右背手で相手の水月を打つ使い方もある」とあります。
前者は掛受なので、少し肘を曲げる事になると思います。私は、どうも後者の意味で解釈していて、受けると言うよりは、手の甲で叩く感じにしています。挙動の名称に「掛受」とあるので、今後はそのようにしようかと思たりもします。
第3挙動
騎馬立、右側面左前猿臂、右掌左肘当て
(KIBADACHI,MIGI-SOKUMEN-HIDARI-MAE-ENPI,USHOU-HIDARI-HIJI-ATE)
立ち方はそのまま、左前腕を脇腹を擦るようにな移転しつつ、左肘を右に回し、左拳を右乳につけます。
カメラ位置を変えます。右側面の方向に移動しました。
左拳の甲は上向きです。(私は長いこと前だと思っていました。)
猿臂(肘打)ですから、左肘がこの画像よりももう少し前に出ていても良いかも知れません。
第4挙動
騎馬立、顔左向、両拳右腰構
(KIBADACHI,KAO-HIDARI-MUKI,RYOUKEN-MIGI-KOSI-KAMAE)
立ち方はそのまま、顔を左に向け、同時に両拳を右腰へ。左拳を右拳に重ねます。
第5挙動
騎馬立、左側面左下段払
(KIBADACHI,HIDARI-SOKUMEN-HIDARI-GEDANBARAI)
立ち方と右拳はそのまま、左拳を右肩前より
左側面下段へ、強く打ち払うように。
カメラ位置戻します。
第6挙動
騎馬立、左拳左腰、右拳鉤突
(KIBADACHI,SAKEN-HODARI-KOSHI,UKEN-KAGIZUKI)
立ち方はそのまま、左拳をひねり上げるように前腕を外転しつつ、左腰に引き付けます。同時に、右拳は前腕で脇腹を擦るようにして突き出しながら、直角に曲げて内転しつつ水月の前へ、胸と経高に拳二握りの間隔で、拳先が少し下がるよう水流れの構えの位置です。
第7挙動
右足前交叉
(MIGI-ASHI-MAE-KOUSA)
左脚の位置はそのまま、上体の構えと向きを崩さないよう、腰を落としたまま、右脚を筋交に、左脚の前を越して、つま先立ちで、両足のつま先の位置は揃えます。
第8挙動
顔正面向、左脚踏込、騎馬立、右中段内受
(KAO-SYOUMEN-MUKI,HIDARI-ASHI-FUMIKOMI,KIBADACHI,MIGI-CHUDAN-UCHIUKE)
右足の位置はそのまま、右脚に体重を移し、左脚を右膝裏から抜き、高く膝をかいこんで、アーチ型に回し、左に強く踏み込み、騎馬立になります。同時に顔は正面を向き、右肘の位置を変えないで、肘を中心に右前腕を起こして立て、右拳を右肩前に。肘をおおむね直角に曲げて肘と脇腹の間隔はおよそ拳一握り半の位置に、中段内受します。
顔、右腕、騎馬立は同時に決まるようにします。
第9挙動
騎馬立、左背腕上段流し受、右下段受、
左裏拳上段打、右前腕胸前水平構
(KIBADACHI,HIDARI-HAIWAN-JYOUDAN-NAGASHIUKE,MIGI-GEDANUKE
HIDARI-URAKEN-JYUDAN-UCHI,MIGI-MAE-UDE-MUNEMAE-SUIHEI-KAMAE)
立ち方はそのまま、左拳を前下から、右拳は左肩の前から、
左拳は右肘の外側を回して、右拳は左肘の内側を回して、両拳同時に動かして、胸前で交叉し、
左拳は左耳の横へ、右拳は、前腕を脇腹の前へ(肘と脇腹の間隔およそ拳一握り半の位置)、左右の拳を強く引っ張るようにして、左背腕上段内流し受、右下段受をし、
直ちに、左裏拳を上段打し、右拳は手の甲を左肘下に接します。
わかりやすいように分解しましたが、この挙動もかなり素早くします。
第10挙動
騎馬立、顔左向
(KIBADACHI,KAO-HIDARI-MUKI)
立ち方と上体の姿勢はそのまま、さっと顔だけ左に向けます。
第11挙動
騎馬立、左足波返し、左前腕左側面中段受
(KIBADACHI,HIDARI-ASHI-NAMIGAESHI,HIDARI-ZENWAN-SOKUMEN-CHUDAN-UKE)
両手の位置、上体の姿勢、腰の高さと右膝、右足、および左膝の位置を変えないで、左膝を中心に、左足を足裏が上を向くように跳ねあげて、足裏が上を向くようにできるだけ高く内側へ、相手の蹴り足を足底で払う気持ちで、波返しします。
左足を元の位置に戻して、騎馬立ちに戻るjと同時に、右拳手甲は左肘に接したまま、上体だけを両手ともに左にひねりながら、左前腕を内転しつつ、左前腕左側面中段受をします。
画像は小さくてわかりにくいかも知れませんが、左手の甲は上向きです。
必要な箇所以外は動かさない事により、かなり無理な体勢になるので、ちゃんとやろうとするときつい箇所の一つです。
第12挙動
騎馬立、顔右向
(KIBADACHI,KAO-MIGI-MUKI)
立ち方と上体の姿勢はそのまま、さっと顔だけ右に向けます。
これも、上体は左に向いたまま、顔だけ右に向けますので、体勢的には少しきついですが、がんばります。
第13挙動
騎馬立、右足波返し、左前腕右側面中段受
(KIBADACHI,MIGI-ASHI-NAMIGAESHI,HIDARI-ZENWAN-SOKUMEN-CHUDAN-UKE)
両手の位置、上体の姿勢、腰の高さと左膝、左足、および右膝の位置を変えないで、右膝を中心に、左足を足裏が上を向くように跳ねあげて、足裏が上を向くようにできるだけ高く内側へ、波返しします。
右足を元の位置に戻して、騎馬立ちに戻るjと同時に、右拳手甲は左肘に接したまま、上体だけを両手ともに右にひねりながら、左前腕を外転しつつ、右前腕右側面中段受をします。
今度は、左の手の甲は下向きになります。
第14挙動
騎馬立、顔左向、両拳右腰構
(KIBADACHI,KAO-HIDARI-MUKI,RYOU-KEN-MIGI-KOSI-GAMAE)
立ち方はそのまま、顔を左に振り向けると同時に両拳を右腰へ、両拳右腰構えします。
右拳は甲が下向き、左拳は甲が前向きです。
第15挙動
騎馬立、左拳左側面中段突、右拳鉤突
(KIBADACHI,SAKEN-HIDARI-SOKUMEN-CHUDAN-ZUKI,SAKEN-KAGI-ZUKI)
立ち方はそのまま、左拳を左側面へ肩よりもやや低めに、まっすぐに突き伸ばし、右拳は前腕で脇腹を擦るようにして突き出しながら、肘から先を直角に曲げ内転しつつ、水月の前へ、拳先が少し下がり気味に鉤突、両拳同時にきめます。
(画像は、左腕が「肩よりやや低め」になっていませんでした。)
ここで気合!(EI!)
後編に続きます。